「一度は来てくれるけれど、なかなか次の予約につながらない」
「施術には満足してくれているはずなのに、次回来店がない」
そんな悩みを持っているサロンオーナーさんは、少なくないと思います。
わたし自身も、以前はそうでした。
施術には手応えがある。
お客様からも「気持ちよかった」「楽になった」と言ってもらえる。
それなのに、次の予約につながらない。
当時のわたしは、施術の感想も、次にいつ来るかも、ほとんどお客様任せでした。
「また来たいと思ってくれたら来てくれるだろう」
そんな感覚だったと思います。
満足してもらえた手応えがあっても、それっきりになってしまう方もたくさんいました。
予約表を見ても、ネット予約などで直近や翌週が埋まるくらい。
「今日も予約が入った」と喜ぶ一方で、少し先を見ると空いている。
そんな状態でした。
でも、長くサロンを続けてきて思うのです。
リピート率が低い本当の原因は、技術だけではない。
そして、
「また来たいと思ってもらうこと」と「次に来るべきタイミングを伝えること」は、別のことなのです。
「またお待ちしています」だけでは、お客様任せ
施術が終わって、
「今日はありがとうございました。またお待ちしています。」
これだけで終わっていないでしょうか?
もちろん、これが悪いわけではありません。
でも、これでは次にいつ来るかを、すべてお客様に委ねることになります。
お客様からすると、
「すごく気持ちよかった」
「また来たいな」
と思っていたとしても、
「でも、いつ来ればいいんだろう?」
「今月は忙しいから、来月でいいかな」
「ちょっと様子を見てからにしよう」
となってしまうことがあります。
そして、そのまま時間が経ってしまう。
わたしも以前は、そこまで考えていませんでした。
お客様が来たいと思ったタイミングで来てもらえばいい。
そう思っていたのです。
でも、それでは「その時に予約が入ればラッキー」という状態から抜け出せません。
サロン側が、お客様の次の来店を考えていなかったからです。
お客様の身体を見て「次」を伝える
そこでわたしは、施術後にお客様の状態を見たうえで、
「次はこのくらいの期間で来てもらった方がいいですよ」
ということを、意識して伝えるようにしました。
例えば、
「今の状態なら、これ以上期間を開けないでもらえると改善に向かいやすいです」
とお伝えする。
これは、次回予約を無理に取るためではありません。
お客様の身体を見て、わたしが必要だと思うことを伝えているだけです。
それまで「また来てくれたらラッキー」と思っていたわたしが、
「この身体の状態なら、次はこのくらいの時期がいい」
と、自分の考えを伝えるようになった。
それだけでも、次回予約が入るようになっていきました。
「次はいつ来たらいい?」と聞かれるようになった
さらに、わたしは施術中からも、身体の状態についてお伝えするようにしました。
例えば、
「今日ここまで緩みましたけど、どのくらい維持できるか」
「今の身体は、これまでにどのくらい疲労を溜め込んできた状態なのか」
「一度の施術で変わる部分と、時間をかけて変えていく部分」
そんなことを、お客様にも分かるようにお話しします。
すると、少しずつ変化が出てきました。
お客様の方から、
「次はいつ頃来たらいい?」
と聞いてくださるようになったんです。
これって、すごく大きな変化だと思いませんか?
「次回予約を取らなきゃ」
とこちらが必死になるのではなく、
お客様自身が「次に必要なタイミング」を知りたいと思ってくれる。
その状態を作ることができれば、無理に予約を迫る必要はありません。
「癒されたい」のか「改善したい」のか
ここで、ひとつ大切なことがあります。
すべてのお客様に、短い間隔で来てもらえばいいわけではありません。
「今日は癒されたい」
「今の疲れを取ってほしい」
という目的で来てくださるお客様なら、その日にできる限りの癒しを提供すればいい。
次にいつ来るかも、お客様のペースでいいと思います。
でも、
「肩こりを改善したい」
「身体を変えたい」
「疲れにくい身体になりたい」
「姿勢を改善したい」
というように、身体の状態そのものの改善を目指すのであれば、話は変わります。
期間を開けすぎてしまえば、せっかく施術で変化した身体が、また元の状態に戻ってしまうこともあります。
実際にわたしのサロンでも、
「前回すごく楽になった」
と言ってくださった方が、長く期間を空けてしまうと、次に来たときにはまた元のようにガチガチになっている。
そんなこともありました。
だから私は、
「改善を目指すなら、必要な期間を開けないこと」
を大切にしています。
身体は、ちゃんと変わっていく
そして、適切なペースで施術を続けていくと、身体は少しずつ変わっていきます。
もちろん、一人ひとり変化のスピードは違います。
でも、
コリが楽になるだけではなく、
姿勢が変わってきた。
無駄なお肉が気にならなくなってきた。
ずっと石のように固まっていたところが、柔らかくなってきた。
輪郭が変わってきた。
そんな変化を感じてもらえることがあります。
わたしは、ただ「その日の疲れを取る」だけではなく、
とにかく、お客様の身体を改善していきたい。
そう思って施術をしています。
だからこそ、
「また疲れたら来てください」
だけでは終われないのです。
リピートは「予約を取ること」ではない
リピートを作るというと、
「次回予約をどうやって取るか」
というテクニックの話だと思われがちです。
でも、わたしは少し違うと思っています。
大切なのは、
「次に来る未来を、お客様と一緒に想像すること」
です。
「今はここまで改善しています」
「次はここをもっと変えていきましょう」
「今の状態なら、このくらいのペースがおすすめです」
「このまま続けていくと、こんな身体を目指していけます」
そんなふうに、
次に来たときにどうなれるのかを伝える。
すると、次回来店が
「また疲れたから行く場所」
ではなく、
「こうなりたいから行く場所」
に変わっていきます。
お客様任せにしない
もちろん、お客様の都合を無視するということではありません。
「3週間後がおすすめです」と伝えても、
「仕事の都合で難しい」
ということもあるでしょう。
そのときは、その方の生活に合わせて調整すればいい。
大切なのは、
最初から何も提案せず、お客様にすべてを委ねないこと。
「いつでもいいですよ」
「また気になったら来てください」
だけでは、サロン側にとっても、お客様にとっても、次の道筋が見えません。
プロとして身体を見ているなら、
「わたしだったら、今のあなたにはこのくらいのペースをおすすめします」
と伝える。
そのうえで、最終的に選ぶのはお客様。
わたしは、それが本当の意味で「お客様に寄り添うこと」だと思っています。
リピート率を上げる前に、考えてほしいこと
もし今、
「新規のお客様は来るのに、リピートにつながらない」
「次回予約がなかなか入らない」
と悩んでいるなら、
「もっと技術を上げなきゃ」
と考える前に、一度振り返ってみてください。
施術後に、お客様へ「次に何をしたらいいのか」を伝えていますか?
今の身体の状態を、きちんと説明していますか?
次に来ることで、どんな変化を目指せるのかを伝えていますか?
そして、
「また来てください」と言うだけで終わっていませんか?
リピートは、お願いして作るものではありません。
お客様の状態を知り、
必要なことを伝え、
改善までの道筋を示す。
その積み重ねによって、
「次もお願いしたい」
「次はいつ頃来たらいい?」
という気持ちが生まれてくるのだと思います。
お客様任せのサロンではなく、プロとして未来を示せるサロンへ。
それが、リピートを安定させるための大切な一歩だと、わたしは思っています。
あなたのサロンは、どうでしょう?
ここまで読んで、
「私もお客様任せになっているかも」
「施術は頑張っているけど、次回来店につながる説明ができていないかも」
「そもそも、どのタイミングで何を伝えればいいのか分からない」
そんなことを感じているかもしれません。
リピート率が低いからといって、必ずしも「技術が足りない」ということではありません。
もしかしたら、
お客様に必要なことを、まだ十分に伝えられていないだけかもしれません。
ひとりサロンは、施術だけではなく、
「どう伝えるか」
「どう提案するか」
「お客様とどう関係をつくっていくか」
まで、すべて自分で考えていく必要があります。
だからこそ、ひとりで考えていると、
「これで合っているのかな?」
と分からなくなることもありますよね。
もし今、
「新規のお客様は来るけれど、リピートにつながらない」
「予約が安定しない」
「頑張っているのに、なかなか売上が安定しない」
そんな悩みがあるなら、一度あなたのサロンの状況を一緒に整理してみませんか?
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